よくあるご質問

2021/10/04 11:20

一枚焼きと重ね焼きの違いはなんですか?

◯1枚焼きとは
 文字通り器を単体で焼く方法で、窯の焼成の棚にひとつひとつ器を並べて焼きます。重ね焼きの束のてっぺんに乗せて焼いたりもします。


◯重ね焼きとは
 窯の焼成の棚に重ねて積んで、焼く方法です。1枚焼きの器をそのまま重ねると器にかけた釉薬が溶け、器同士がくっついてしまいます。そこで器に蛇の目を施し、重ねても器同士がくっつかないようにします。また重ねて詰めるので、一度の窯で一枚焼きで焼くよりも多くの枚数を焼くことができます。

( 焼成前 )

( 焼成後 )


見分け方は器の底に「蛇の目」のリングがあるか否かです。
(左 重ね焼き        右 一枚焼き)


 ◎蛇の目とは◎
皿の中心にあるリング上の帯のことを指します。円を重ねたデザインが蛇の目のように見えることから、そう呼ばれています。
意図的に蛇の目となる部分の釉薬を剥ぎ、同じ形の器の高台が収まる大きさにし、重ねたままでも焼けるようにします。
沖縄では昔から蛇の目のある重ね焼きの器が焼かれてきたので、重ね焼きの絵柄は蛇の目があることを前提に描かれています。また、蛇の目は沖縄のヤチムンらしい装飾でもあります。

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