よくあるご質問

2024/02/18 15:13

 沖縄ではもともとは赤土を使ったやちむんが主に作られてきました。赤土は焼くと茶色くなってしまい模様が映えないので、赤土で作った器の上に白土を溶かした泥を掛けて表面を白くして模様を描きます。器を白く綺麗にすることから白い泥は化粧と呼び、泥をかけることは化粧掛けと呼ばれています。その結果、化粧を削ると赤土が出てくる特徴から絵や模様を彫ったり、掻き落とす技法が沖縄ではポピュラーになりました。一方でそれぞれの土の性質や水分差によって起こる特徴もいくつかあります。


化粧ムラ
 赤土の器に化粧土をひしゃくで流し掛けたり浸けたりして化粧掛けをするのですが、化粧泥の水切れがあまり良くないので余分な化粧泥が器の下のほうに溜まったり跡が残ったり、化粧の表面に濃淡が出たりすることがありますが、品質には問題ありませんので安心してお使いください。


化粧ヒビ、キズ
 化粧掛けした器の高台の付け根、マグカップの取手などにヒビが入ることがあります。これは角度が急なところに化粧泥が上手く入り込めず、土と化粧泥の間に小さな空洞ができてしまい、乾燥したときにその部分の化粧泥が裂けヒビが生じます。化粧にはヒビが入っていますが、釉薬で上からコーティングしているので使用に問題はありません。また器たちに傷がつかないように細心の注意を払って制作しておりますが、製作の過程で小さなキズがついてしまうこともあります。そちらもお使いする分には問題ありませんのでご安心ください。

化粧ヒビ


化粧キズ

よくあるご質問トップへ
Copyright © 陶芸工房ふじ. All Rights Reserved.